日本のITの海外進出について

昔は精密機械などのIT分野は、日本の技術だけでは到底開発することができず、アメリカ等、先にIT産業が進んでいた企業などから技術を学び、その技術によってIT機器を製造するという形が主流でした。
しかし、時代は変化し、海外の技術を生かしたIT機器を製造、販売した後のユーザーや顧客のニーズや意見などにより、更なる機器の開発を余儀なくされた日本は、いろんなメーカーなどが努力して独自の技術などを生かし始めてきています。

そういったことから、自分たち独自の技術をさらに海外へ展開していこうという、今までとは逆の流れも出始めています。
特に顕著なのはITシステムのハード面。
技術自体は若干他の先進国に比べれば劣るものの、精密さ、正確さ、安全面などでは他の国の技術の追随を許しません。
こういった品質のよいシステムを作る技術は、海外に進出しても何の問題もないレベルといわれています。

しかし、ITはシステム本体の品質だけで稼動するわけではありません。
ソフトウェアの開発や、ユーザーの市場での動向などを調査するマーケティング能力は、インドやアメリカなどから比べると遅れているといわざるを得ません。
海外では、プログラマーになるためには、一定のプログラマーの勉強をして、難関の試験に合格したものがなることができるのですが、日本のプログラマーは他の国に比べると質が劣るといわれています。

また、ITを海外に進出させるにあたり、日本人がどうしても克服しなければならない難問もあります。
それは英語です。
通常の英会話レベルなら何とか話せるという人でも、IT関連の仕事に関していえば専門用語が非情に多く、そういった専門用語を交えながらの英会話はなかなか難しいものです。
こういった課題をクリアできれば、日本のITシステムの海外進出ももっと盛んに行われるようになるでしょう。